卒園卒業旅行記15
「もしもし?何?緊急事態って?こっちは貸切wスヌーピーに2回も乗っちゃったわw」
「あのね父さん。落ち着いてね。落ち着いて聞いてね。いい?今、私達どこに向かってると思う?ハリポタ!ハリポッターに向かってるの。今、私達ハーリーポッターに向かってるの!ハリーポッターの入場制限解除されてるの!!どうする?どうする?父さん!!」
先ずはお前が落ち着け・・。いや、言うまい。
「行っといでよ。娘っこは3D乗れないし。俺も昨日ハリーポッター十分味わったし。息子と二人で入っといで。こっちは貸切状態だから、十分時間潰せるよ。ポッター3D乗りたかったんでしょ?」
なんて良い父親なんでしょ。
なんて家族思いの父なのでしょう。
この父としての立派な態度。
5千円はお小遣いで返って来るな。
再びホグワーツからフクロウ便が届きます。
「父さん!ハリポタ50分待ち!50分待ちになってる!」
「おお!凄いじゃん!乗っといで乗っといで」
1万円にアップかなと取らぬ狸の計算しながら、こちらは次々と娘とアトラクション制覇をして行きます。
スヌーピーのグレート・レースは少々並びましたがそれでも10分ほど。
ただ思った以上にコースターで、娘の頭が取れやしないかとが心配でしたが「ちょっと怖かったけどスパイダーマンより怖くなかった」と言ってくれる娘。
何事も経験がモノを言うよね。
エルモのバブル・バブル。「・・・・。全然怖くなかった・・・。」
経験が過ぎるとモノも言わなくなるんだね・・。
終に数あるコースター系ライド系のアトラクション全制覇。
それでもまだホグワーツからの「帰還するよ」フクロウ便は届きません。
仕方なく、なにやら分らないキティちゃんハウスへ。
どうやらキティちゃんと写真が撮れるイベントハウスの様ですが、それでもキティちゃん耳着けてる以上楽しまなきゃダメでしょう。
実は、娘っこは着ぐるみが少々苦手。
幼き頃から「悪い子だと鬼が来る!」と言い続け、地元のお祭りで毎年鬼に合わせていたのが効いているのでしょう。
人じゃないのに人みたいな大型の奴が苦手な娘。
USJに来て1度もキティにもエルモにもクッキーモンスターにもスヌーピーにも微笑みかけません。
俯き加減からチラリとキャラクターを覗く娘の目には、「寄ってきたらぶっ飛ばす」と殺気が籠っている位でした。
しかし、キティハウス入口で
「娘ッコちゃん、キティちゃんとお友達だったんだね!なぁ~んだぁそうだったんだぁ。キティちゃんから娘っこちゃんにお手紙届いててね。遊びに来てくださいねって言ってるよぉ。娘っこちゃん、キティちゃんとこ遊びに行ってあげてね」
とキャストに言われて目の色が変わります。
自分の名前を呼ばれ、お友達だったんだねと言われ、頬を赤らめニヤケる娘。
父も便乗します。
「いつ友達になったん?キティちゃんが娘っこの名前知っててすごいね~」
「ええ。分んないけど、あたしキティちゃんと友達になれたんだぁ」
と嬉しそうな娘っこ。
あなたがさっきキャストのお姉さんに名前言ったから知ってるんだけどね。
自分で名前言ったんだけどね。
典型的な詐欺の手法だね。
女子はシッカリしてるわ。
男ん子のアフォさとは違うわ。
と常々思ってきましたが、所詮は6歳。
まだまだ可愛いねぇ。
恐かったキティちゃんとの撮影も無事終わり上機嫌の娘。
記念写真の値段が怖かった父はさっさと娘の手を取りキティハウスを後にしたのでした。
それでも2枚2千円は良心的だと後に知るのでしたが。
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