負けはしたけれど
先ずは、戦い抜いた日本代表に心からの拍手と、感謝を。
2点差の難しさ。
サッカーと言うゲームで、2:0は最も難しい点差。
守るのか、とどめを刺すのか、ゲームメイクの難しい舵取りが求められる。
その中で何も出来なかった指揮官。
ベルギーは高さで勝負に出てきたのにも関わらず、何も決断出来ずに追い付かれたのが、全て。
1失点目は不運。
あの位置に流れたシュートをGKに処理しろというのは酷。
しかし、あれが策を講ずる最後のチャンスだったはず。
後半疲れて足が止まる時間帯。
サイドから中の高さを活かしに来たベルギーに対して、3点目を狙うのか守り切るのかの「決断」を出来ない指揮官が、世界との差。
明らかなベルギーの高さに対策を講じれない指揮官の差。
西野が言った、何かがある世界との差は、自らの差。
自分の運命を決める賽を自らで投げれない差。
日本の1点目。
一瞬躊躇しながらも右足を振り切った原口選手のシュートはゴールに吸い込まれた。
日本の2点目。
切り込む事を躊躇い後ろの乾選手にパスをした香川。
そのボールをゴールに向かってチャレンジした乾選手のシュートはゴールに吸い込まれた。
原口選手乾選手のチャレンジする勇気、自らで運命を掴みに行く行動は、結果に繋がった。
フリーキック。
本田選手のシュートは、枠を捉えた。
決まりはしなかったが、あの距離、あの場面で、自らで運命を決めに行った本田選手のシュートも、枠を捉えた。
最後のシーン。
地面を叩き悔しがる昌子選手。
直前のコーナキックで居た相手ゴール前から、最後の最後のあの時間まで、ゴールを死守する為に自陣ゴールまで走った昌子選手。
後1本届かず目の前で敗戦を決められた昌子選手。
90分間身体を張り続け、最後まで走り切りながら届かなかった昌子選手の無念さを思うと、涙が溢れる。
ワールドカップ ロシア大会。
日本サッカー史上最もベスト8に近付いた大会かも知れない。
しかし、最も越えるのが困難な壁を見せ付けられた大会にもなった。
選手には胸を張って帰国して貰いたい。
そして協会には、監督選考からの至らなさを含め、自らを律する厳しさを求めたい。
今は昌子選手と共に泣こう。
そして、また歩み出そう。
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