メディスン・ホイール(アニシナベの人たちの場合) - Native Heart
メディスン・ホィールは南北アメリカの先住民の信仰の中核にある考え方・世界の見方だ。おそらく地球のすべてのネイティブ・ピープルがこの世界の見方を持っていたと推測される。平原インディアンのシャイアン一族のメディスン・ホィール(不思議な力の輪)の解釈については、その考え方そのものを教える物語と共に『ジャンピング・マウス』(太田出版刊)の本の中でかなり詳しくふれたが、今回はアニシナベ(オジブウェ・オジブワ・アベナキ)の人たちのメディスン・ホィール観について紹介しておこうと思う。 あらゆる部族がメディスン・ホイールを心のなかに持っている。ある人たちはそれを「いのちの輪」とも呼ぶ。普通は中が十字で仕切られたひとつの輪によって象徴されている。十字のそれぞれの先が輪の上に四つの点を構成している。四つの点は「誕生」「成長」「老齢」「死」をあらわすという人たちもいる。アニシナベではその四つは「誕生」「成長」「死」「再生」を意味するとされている。 この四つのポイントは、輪の上を時計回りに巡る。輪を...
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