じゃじゃ馬
さて娘。
只今、螺旋階段をゆっくりと登る最中。
同じ処を回っている様で、上に進んでいる娘。
失敗は何度したって良い。
何回も同じ壁に跳ね返されたって良い。
ただ、同じ失敗は繰り返すな。
何か1つでも前と違う事を試した失敗は、必ず答えに辿り着く。
必要なのは諦めない勇気!
と言い続けたが、最近は何回失敗しても良いを免罪符にして、工夫を怠っていた娘。
それは失敗ではなく、失敗したふり。
下手な「失敗する演技」を何度繰り返しても、答えには辿り着かない。
絶対に成功する!意志を持っての失敗は、経験と言う武器になるが、どうせい失敗する、と言う腐った気持ちでの失敗は、ただの無駄。
無駄はいくら積み上げても無駄。
今の君のしている事は、ただの無駄。
今の君は、無駄。
と貶してから、また階段を登り出した娘。
甘い飴が力になる事もあるが、虫歯にもなる様に、褒めるだけでは腐らせる。
苦味や辛味を知ってこそ、甘味の美味さが分かると言うもの。
道理の分からない仔馬の手綱を離す事と、仔馬の気持ちを察し導く事は、違う。
手綱を握るからこそ、騎手としての成長もあり、共に成長するからこそ、信頼を得る。
仔馬と共にあれば、噛まれる事も後ろ足で蹴られる事も、時にはコチラが引きずり回される事もある。
それでも共にあるからこそ育まれるモノに、価値がある。
信頼は何処にも生えてない。
信頼は、共に削り合いながら彫り上げて行くモノ。
じゃじゃ馬娘との信頼の絆。
まだまだ深く彫れそうだ。
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