車中物語9
通勤ラッシュで立っていると、偶然と体がぶつかる事がある。
車体の揺れでお互い様なのに、一方的に不愉快感をぶつけられたり。
狭い車中、投げ出した足が邪魔なのに短い足をアピールし続けたり。
なかでも1番怖いのが痴漢冤罪。
冤罪とは言わずとも、偶然からの勘違いで痴漢と間違われる可能性は否定出来ず。
一説によれば、痴漢に間違われるた際は慌てず騒がず、冷静に名刺を差出し素性を名乗れば良いとか。
まことしやかに眉唾着けて真偽の程は定かではないが。
今日も混み合う車内でフッと思い付いた。
痴漢冤罪容疑を掛けられそうに成った際には、おネイで身の潔白を示したらどうか?
「キャー!この人痴漢です!」
「はあ?何言ってんのよこの小ブス!何でアタシがアンタのタレたお尻なんて触らなきゃなんないよのよぉ!バッカじゅないの?アタシはアンタみたいなパーパーなブスになんか興味ありませぇん!アタシが興味あるのわあ、鍛え抜かれてキュッと決まり上がったジン君みたいなお尻よぉ。バッカじゃないの?鍛えられた綺麗な男なら喜んで着いて行くけど、アンタみたいなだらし無いブス中のブスなんて着いて行くところか、同じ空気吸うのもブスが移りそうで勘弁してよぉって感じなのにぃ。アンタ、顔も心も頭ん中もブスが詰まっちゃってんのねぇ?アンタのそのだらし無いたれ流しの体の何処に触りたい魅力があんのよぉ。はあ?思い上がりぃ〜どんだけぇ〜!」
・・・・。
車内では、両手上げて過ごした方が無難だわ。
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