宇宙皇子(うつのみこ)〈2〉 藤川圭介
中学生の頃読んでいた小説である。
30年振りに読む宇宙皇子は色あせる事が無いのである。
宇宙皇子は歴史ファンタジー。
壬申の乱後を舞台に、政治と庶民の間で葛藤する異能者少年の話。
題材は670年代と言う太古ロマンなのだが、結局のところ、人はそうそう変われないのか思う。
今も昔も、国とは何ぞや、国が富むとは何ぞや、庶民の苦しみと為政者の掲げる平和とは相容れないのか。
夢中で読む更けていた10代と40代になった今、読後の感想は余り変わらない様に思う。
それは成長なく過ごして来たからなのか、それとも、これが原点だからなのだろうか?
古本屋に3巻だけがなかったのだが、さてどうしたものか・・・。
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