幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII 岸見一郎
前著「嫌われる勇気」の続編。
前作が理論なら今作は実践編と言われた作品。
前作で議論を重ねた若者が、実社会においてはアドラー心理学は役に立たないと再び老人の元を訪れた所から話は始まる。
簡単に言うと、逆切れのクライマーが、最後には自分の浅はかさを痛感する物語。
若者の鼻息の荒さに、感情移入し辛く、アドラー心理学の前に、肩の力を抜けば全て順調に行くのじゃないかと思われる。
意識の高さ故の視野狭窄に少々イラつく。
今作も本作も「全ての悩みは対人関係に帰結する」が核心であり、この教えは、心理学と言うよりは宗教観に近いと感じる。
Ⅰ・Ⅱとも通読したが、こちらの本を蔵書とて購入したい。
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