卒園卒業旅行記23
そこは大地奪われし水の世界。
人々は乾燥の大地、伝説のドライランドを探し求めて居るのだった。
「どうせい濡れないんでしょ?ショー見るだけで、そんなに濡れるん?そんな分けないじゃん」とニヤケル息子。
「濡れるんじゃない!ここは、濡らされるんだ!」
と縮こまる父。
寒風拭き刺す3月下旬のウォーターワールド。
絶対に青い席には座りたくない!
出来れば1番上の席で安全に他人が濡らされるのを囃し立てたい!
そんな父の思いも知らず、危険区域間際に座ろうとする中途半端な息子。
行くんなら青席でドップリ楽しんで来いよ!!
結局、青い席から4列上、最上段から3段下に腰を下ろした我が家。
そしてズブヌレショー開幕
の前にビチャビチャ飛び交う水鉄砲の水。
これです!ここれが観たかったのです!
キャーキャー大騒ぎで逃げ惑う若人。
グワハハハと高笑いで狙撃しまくるキャスト。
開演前の青い席は阿鼻歓声の嵐。
その中1人集中攻撃される赤い服の少年。
濡れるってもんじゃない位濡れた赤い服の少年の顔からは、悟った穏やかな微笑みが。
それをアングリと口を開けて見つめる息子の顔からは、恐怖にひきつった苦笑いが。
「お前も濡れて来いよw」
と言う父の言葉に首を振り、初めて見るビッグスケールの水遊びに震え上がる息子。
そして、父を楯にする娘。
しかし上手いもんですよね。
あれだけバンバン水鉄砲撃ってるのに、濡れるのは青席ばかり。
水しぶきで1段上辺りも多少は濡れているでしょうが、3月の光を浴びて七色に光る水の放物線は栄光の青席にばかり当たります。
この人達がジョーズクルーズの運転手だったなら。
1発でジョーズ仕留めて我が家は濡れなかったのに・・・。
ジョーズクルーの狙撃の腕は上がりませんが、ウォーターワールドの狙撃の腕は、間違いなく上がってます。
それでもやっぱりスモーカーズにやられちゃうんですけどね。
ゼ~~ンブお約束ですから。
ただここは大阪ユニバーサルスタジオ。
ウォーターワールドにジョーズが紛れ込んで、マリナーの代わりにスパイダーマンがプテラノドンにぶら下がって飛び込んで来ちゃって、飛行機の代わりにティラノサウルスがド~~ン!
みたいなハチャメチャも見てみたい。
そんな妄想もお構いなく、正統派な前フリ10分本編20分のズブヌレワールドは、我が家を無事濡らす事なく終わりました。
「次の開演は1時間30分後です」のアナウンスに、どのレベルの水遊びも後片付けが大変なんだなと実感しながら、伝説のドライランドに辿り着いた我が家なのでした。
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