新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫) 司馬遼太郎

第四巻。

時代は動乱を極め、郷里の雄、武市半平太も時代に飲み込まれる。

薩長土会が時代の表舞台に立ちながら、主人公坂本竜馬は、今だ時代の表舞台で活躍はせぬ第四巻。
しかし、時を読み天運来たるその時の為に、奔走し準備に暇がない竜馬。
 
才覚を自認する御仁達が目先の流れを汲み取り画策する様は、作者司馬遼太郎の目を通すと視野狭窄の軽薄な小物となる。
大局を観、時代の潮目を読もうとする竜馬と対比されると、我が事の様に恥じ入るばかりで、自戒の念が沸々と沸き起こる。

四巻末、竜馬はいよいよ軍艦を手に入れる。

動乱の時代にいよいよ乗り出す竜馬。

荒波に張る帆に、風が吹く。

yatte-mio

息子と娘の事とサッカーの事と好きな事と書きたい事。

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