車中物語

通勤電車中。
どこからか、フラァと蛾が舞い降りて来た。
フワッフワと目の前を横切り右隣のサラリーマンのスーツの袖に。

蛾に気付かないサラリーマンが蛾に気付く前に飛んで行けと、フッと息を吹き掛けて見るが、蛾もサラリーマンも気付かない。

すると左隣に座っていたシスターが。
「テッシュで!テッシュで!」と蛾を潰そうとする。

このままテッシュで蛾を潰したら、サラリーマンのスーツが汚れるし、何より、神に使えるシスターが罪のない蛾を潰そうとする無慈悲さに驚愕。

サラリーマンに袖に蛾が止まっている事を告げ、サラリーマンの息吹でどこかに飛んで行った蛾。


この罪深きシスターを救い給え、アーメン。



yatte-mio

息子と娘の事とサッカーの事と好きな事と書きたい事。

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