レベルは低下してる様に感じてならない
トラップ、プレシャーを掛けて来た相手のいなし方、球際で相手の間合いにギリギリ入らない所を通すボールタッチ、大島選手の技術の高さは随所で見れた昨日の日本代表対UAE代表。
あれだけの技術がありながら、フリーで前を向いた時に、次のプレーを悩むのはなぜでしょうか?
なぜボールを相手の楽な所に動かすのでしょうか?
大島選手の技術の高さは、なぜ日本代表の勝利に活かされないのでしょうか?
リオオリンピックから感じている相手ボールホルダーへの詰めの甘さ、間合いの弛さ、抜かれるのを怖がるからなのか、相手が楽になる絶妙なスペースを与えるアリバイプレッシャーは、昨日も健在でした。
ミドルレンジからのシュートを得意とする本田選手。
あれだけゴール前に密度の高いブロックを作られているのに、シュート軌道の安定しない無回転を、なぜ撃つのでしょうか?
密度高くコンパクトなブロックなら、隙間を通す高精度が求められるのではないでしょうか?
偶発的ではなく意図的にブロックをかわすシュートの方が、得点の可能性は高いと感じませんか?
密度の高いブロックを作られているゴール前。
相手GKのファンブルを押し込みたいが為にゴール前に突っ込んでしまうFW。
日本FWがゴール前に突っ込んでしまう事で、よりDFブロック密度が増し、シュートがブロックに弾かれ続ける。
ウエーブでゴール前ブロックの孔を広げて、ブロック脇の死角から押し込む発想がないのは、なぜでしょうか?
UAEが捨てたサイドにボールを出しながら、相手DFが薄いサイドでボールを持ちながら、なぜまだブロックの崩れてないゴール前密集地にボールを入れるのでしょうか?
密度の高いブロックの中、人と人が折り重なる中、なぜ早いタイミングで速いピンポイントクロスばかり入れるのですか?酒井選手。
ドリブルが売りの宇佐美選手、原口選手。
相手のブロック前をドリブルで横切るのが武器ですか?
相手ブロック際までドリブルで間合いを詰めて、自らコースを無くしてシュートをする。
ドリブルの意味はなんですか?
スピードスターの浅野選手。
彼のスピードが活かされるのはゴールに向かった時。
相手GKの鼻っ先でボールを触る事が彼の武器のはず。
ドリブラーでもパサーでもない浅野選手がトップスピードでサイドに流れてボールを持ったからと言って、相手になんの脅威を与えれるのでしょうか?
負け試合。
Wカップ最終予選初戦敗戦、しかもホームでの敗戦直後のインタビュー。
貴重な経験をした的な発言をした浅野選手。
試合後スタンドに挨拶に行く日本代表選手。
スタンドに手を振る酒井高徳選手。
オリンピックの時も感じた、代表戦で、日の丸を着けて、負ける事の意味。
眼に涙を浮かべ真っ赤な目をしながら、懸命に言葉を紡いだ長谷部選手。
本質は些細な部分に現れます。
越えれる壁の違いは、到達する境地の差は、些細な違いによって決まります。
紙一重以下の厚さに積み重なった覚悟の差が、本質の差となって現れます。
今年の全国中学生サッカー大会全国大会決勝を見ても感じました。
ボールの扱いはレベルが上がっているのでしょう。
球蹴りのレベルは上がっているのでしょう。
しかし、サッカーのレベルは低い。
全中決勝に居る選手を見ても上手いと思わない理由は、サッカーではないの一言に尽きます。
サッカーは、思想。
何を感じ、何を表現するか。
想像的な思考を如何に創造的に表現するか。
ただ来たボールをただ蹴る球蹴りとサッカーは、根本が違うんです。
ゴールを決める事がサッカーではないんです。
相手を抜き去る事がサッカーではないんです。
ゴールを決める過程に思想があったのか?
相手を止めるために創造力を駆使したのか?
自分の思想を体現するために、技術を練磨したのか?
目的の達成の為に、魂を焦がしたのか?
サッカーは哲学なんです。
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